HOT PICKS
下村 宜生展
-箱の中の物語-
2003年6月10日(火)~6月22日(日)
但し月曜休廊 11:00-18:00
今回は三田で活躍している具象的表現の平面的作品の作家です。作者がどこからどこまでが作品として考えているのかむずかしい。野外で展示するときは白木の箱が最小の館であり観音開きの扉を開けるとテンペラなどで描かれた絵画が納められているのはわかりやすいが、館の中では、逆に窓を開ければ絵画が観える。いずれにしてもストレートに作品のすべてを観る事が出来ない仕掛けになっているのが面白い。しかし中の作品は具象作品なので何を描いているのかはわかりやすい。描いているものについて、作者は「日記のようなものです」と照れながら言っています。それにしても観客の自主的な行為が必要なのである。扉を開けないと観る人は白木の箱だけを鑑賞して帰ることになる。もしかしたら参加型の作品かもしれない。鑑賞者の皆さん勇気を出して扉を開けてください。
出品者のコメント…
2002年4月より観音開きの白木の箱に
小さな油彩の作品を納め、
「箱の中の物語」を開催しています。
日々の生活の中で出会うものや風景、その時々に感じたことを
日記のように描いていけたらと思っています。
下村 宜生