第38回神戸まつり協賛事業
地力。Ⅱ KOBE モトコー・2008
地は中央区元町高架通3番172~173号
力は現代美術
「モトコータウン2」つまりJR元町駅より西側のJR高架下にある商店街である。蛇のように細長い通路を挟んで両側に小さなお店がいっぱい並んでいる光景そのものが絵になってしまう。戦後とか震災後のまだ街が復興できていない頃、つまりセンター街、元町商店街など大きい商店街が復興しきれていない早い時期に賑わう商店街である。確か震災後5年位は元町商店街をしのぐ賑わいであった。しかし震災後10余年経った現在、シャッタ-街へと変りつつある
すぐ頭上に鉄道が走っているというロマン。昭和の匂いのする店や小じゃれた今風な店構えの商店もあったりするゴッチャ雑ぜの空間。芸術家の感性はその自由さが今を読み、未来を予測する。時代と共に在る商店という場と作品群が、そして震災後から活動が目立ち始めた市民活動団体達と交錯する事は、人間にとって、混沌とした社会にとって、なにか分かってくる。「モトコー」だけでなく「神戸」という街がみえてきます。
地力(ちりき)展はその場に潜んでいる財宝を展示します。今回の場は商店街の一店舗なのでここの仕来り通りその財宝を売ります。積極的に概念や観念の含めたモノを売ります。
それは作家側のチャレンジです。
社会の中の人間の在り方を間接的にモノではなく直接的に人間そのものを対象として活動している市民活動団体(NPO/NGO)がある。しかし間接的であろうと直接的であろうと地球人が活動している社会環境を考えている事には変わりない。「なにが何か」という判断の基準を見失ってしまっている今、ここで小石=地力Ⅱを投入しなければ私たちの人間らしさは消え失せてしまうでしょう。
モトコーでの今開催しようとしている展覧会は思考する基準を失ってしまった人間社会への1つの問い掛けである。それは何かに向けてのささやかな抵抗かも。いやもっと力がないかも。でも、何はともあれ創造されたモノは背筋を伸ばして大声を出している。それが「地力」である。
場所:元町高架2
期日:2008年5月3日から公開搬入
- 5月10日~5月25日 (12:30~20:30)
- オープニングセレモニー 5月10日 19:00~
- クロージングセレモニー 5月25日 19:00~
内容:現代美術作品・アートパフォーマンスなど
市民活動団体(NPO/NGO)とのコラボレーション
出品作家:國府理・ワァ-ダダ・コウドー・麻谷宏・田中大輔・ソン ジュンナン・権基英+芸法・坂出達典・高浦邦彦・小池照男・宮崎みよし
映像・パフォーマンス作家:
福永祥子 Yangjah ますみ とも 季村敏夫 荻原貴之 出前◎月萩亭 情野千里 DJ pele
ちりき屋さん:オリジナル絵はがき、A5ぐらいの大きさ作品、詩集などを展示即売〈多くの人たちに出品を依頼〉
市民活動団体(NPO/NGO)コーナー:フライヤーなど展示
カフェ放送5月てれれ5月17日18:30~参加費500円
主催:地力。KOBEモトコー・2008実行委員会
協賛:(株) 建隆エステート
協力:大阪市立大学GCOE文化創造ユニット
アドバイザー:河崎晃一(兵庫県立美術館学芸員)
助成:公益信託亀井純子文化基金
中央区元町通6-5-8松尾ビル43
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DM