任正赫展

任 正 赫 展
―ＰＯＲＴＲＡＩＴ―

2001年５月１日(火)～５月1３日(日)
但し月曜休廊　12:00-19:00

任 正赫は韓国では絵画を学んでいたとか。日本に来てからは身の回りの品物を分解し、白いシツケ糸で巻き、それらを空間に再構成するインスタレーションという形で発表する一方、大学ではフレスコ技法を学んでいるという。
任 正赫が美学あるいはコンセプトを提示する手段として、既存の枠を取り去った自由な表現手段と、絵画の中で最も古典的な技法での表現を用いているが、その両極端を結んでいるのはシツケ糸を巻くという行為ではないかと思う。
今回その両極端が北野Pocket美術函で一つになるという。もしかして任 正赫は北野Pocket美術函をシツケ糸で巻いているかもしれない。いずれにしろ彼はモノが持つ美しさ、おもしろさを鑑賞者に魅せてくれる。