任正赫展壁画

写真は11/9(金)現在の進行状況です。

任正赫　壁画公開制作展
― 羽 〈ｆｅａｔｈｅｒ〉―

２００１年１０月３０日（火）～１２月２９日（土）
11:00-18:00

フレスコ技法による壁画を公開制作を企画。フレスコ画は多くの日本人には教科書の中にしか存在していない。いやもっと知られていないかもしれないフレスコ画をジオットやミケランジェロのように北野Pocket美術函の壁全面に実際その場で描きます。塗り立ての漆喰に水で溶いた絵具（顔料）で描く技法は、驚いたことに古くから日本に於いても左官業で用いられていました。しかし「漆喰」という言葉ですら生活の中から遠い存在になってしまった現在、スピード性・簡易性が好まれている現代にあえて古典的な技法で「色を塗る行為」を公開制作という形で文化を表現したのは現代人が忘却してしまった「時間」を想起してもらう場となり、学童には研修のいい機会となると思います。

作家 任正赫は現在京都市立芸術大学大学院でフレスコ画を専攻している韓国出身の作家です。そして来年の３月に卒業し日本を離れるという。今年の５月に当ギャラリーで個展を開催した折、透明感のあるしかもゆったりとした動きのあるうつくしいフレスコ画を展示し鑑賞者を魅了させました。

（日程、開廊時間は原則的で制作の進行上、変更されることもあります。）

日程
１０月３０日 搬入
１０月３１日～１１月４日 壁つくり下地塗り
１１月６日～１２月２日 フレスコ画制作
１２月４日～２０日 展示 (併 燭台展)
１２月２１日～２３日 ストラッポ（膠塗り）
１２月２８日～２９日 ストラッポ及び片づけ
ストラッポはフレスコ画の絵具層を剥ぎ取り、パネルや他の場所に移すための技術である。