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清水春吾展
“Fractal Schein:相似的仮象”
2002年10月15日(火)~10月27日(日)
但し月曜休廊 11:00-18:00
今回のPocketの空間はピーンと糸を張ったような緊張感、あるいは
水を張ったような静けさをまず感じるでしょう。しかし絵を観ていると、その内なるエネルギーに驚かされる。現社会を見つめ、感じ、それを表現する。これらは当たり前の事ですが、ともすれば自分の世界に閉じこもりがちの作家が多い中、清水さんが表現しているモノは静かに観る人に語っている。いや諭している。
清水さんご自身も物静かな紳士です。しゃべる声も歌手の福山雅治に似て低くソフトです。お住まいが千葉ですので、画廊にいつもいらっしゃらないのが残念ですが、会われたら絶対ファンになってしまいますよ。
出品者のコメント…
“Fractal Schein : 相似的仮象”
Fractal Schein、それは部分が全体を表す相似的仮象。
大いなる自然と、自らがその一部である事を体感する事。
自己を淘汰し、自然の一部となる事で、私からあなたへと繋がるその匿名性と普遍的全体像を手に入れる。
例えば人が遠くを見つめる眼差しの様に、
例えば刻々と絶え間なく変化し続ける大空の様に、何か遠くて懐かしく、切なくて暖かく、刹那的で永遠で、遙かなる未来や真実へと繋がって行くもの。
例えば即興的心技体のうねりである音に一音成仏する様に、その極限状態の自由と調和、始まりと終わり、ミクロとマクロ、有限と無限、私達全てを一つに繋ぐもの。
静かに脈々と流れ潤し続ける水の様な、全てを包み込む大きな時間の塊の様なもの。
そんなものを等身大に映し出せればと思う。
清水春吾